通訳依頼に際しての基本的な条件として

 

・拘束時間は半日(4時間以内)、もしくは一日(休憩1時間を含んで8時間以内)

・必要な通訳者人数は、逐次通訳では1人/半日・2人/一日、同時通訳では2人/半日・3人/一日

 

というものが、一般的にあります。

 

特に同時通訳の場合、たとえ会議が2~3時間のものであっても、原則は2人体制を整え、現場ではおよそ15分ごとに交代しながら通訳を行ないます。

 

これはとりもなおさず通訳、とりわけ同時通訳は非常に集中力を要す作業であり、多大な疲労をともなうものであるということです。

 

この事実を体感するのに、ふさわしい例えがあるでしょうか?

 

例えば、日本人同士の会話の間に入り、片方の話を聞きながら、同時にその話を忠実にもう片方に話すということを、双方の話とも交互に連続しておこなうことを想像してみて下さい。

 

いかがですか?30分続けて行えそうですか?

 

通訳はさらにそれを、異言語間の置き換えを同時にやりながら行ないます。

 

あまり上手な例えではないかもしれませんが、想像しただけで脳が疲れてくる感じが伝わるでしょうか?

 

 

通訳の依頼にあたっては、拘束時間や休憩時間の取り方、通訳者の人数・体制などの他、細かい条件についても諸々の取り決めを行ないます。

 

生身の人間である通訳者が、あたかも魔法を使うかのごとく行なう作業の裏側を少し想像していただき、こういった労働条件についてご理解いただくことが、通訳のパフォーマンスを高く維持することへとつながっていくのではないかと考えています。